暮らしのヒント

子どもの海デビューをさせたいのに、夫の夏休みはお盆の時期しか取れず、「お盆に海なんて絶対ダメ!」と言われてしょんぼりしているママ友がいます。

「お盆以降は海に入ってはいけない」。確かに、子どもの頃は親にも祖父母にも言われた記憶があります。どうしてダメなのかは諸説ありますが、ダイバーである私からするともったいない考えだとつくづく思います。もし、その時期にしか親の夏休みが取れないのだとしたら、子どもの学ぶ機会を失わせてしまうからです。

「お盆は危険だから海には行かない」「入っちゃダメって言われてる」と拒否されているのであれば、うわさレベルの危険説を覆してあげてください。

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お盆に海はダメと言われる理由

私が子どもの頃に「お盆の時期に海はダメ」と言われた理由は2つあります。

  • ご先祖様が帰ってくる時期だから(霊的なもの)
  • クラゲが大量発生するようになるから

子どもの頃は信じていましたよ!でも、これらはあくまでも迷信です。霊が帰ってくる時期だから海が特別に危険ということはないですし、お盆の時期からクラゲが大量発生するようなこともありません。

ご先祖様を思うことは大切なことです。クラゲから体を守ることも必要ですよ!だからと言って、うその情報を教えてはいけません。

ネット上でも探してみましたが、いろいろな説があるのですね!驚きました。

  • 土用波説
  • 離岸流説
  • クラゲ説
  • 霊説
  • 水温低下説
  • 海流変化説

どれも現実に起こりますが、これがお盆の時期だけなのかと言えばそうではありません。

ハッキリ言っておきます。

自然が相手の遊びはどんな状況であっても危険を伴います!

危険だからこそ、危険じゃない方法を学びながら遊ぶことが大切なのではないでしょうか?お盆の時期にしか行けるチャンスがないのだとしたら、ぜひ学ばせてあげてほしいと思います。

お盆の海だけが危険じゃない理由を解説

ネット上のあるある説を一つずつ解説していきますね!

お盆の海に起こる土用波説

土用波は台風の影響によって起こる大波のことで、天気が良くても海中はうねりがかかります。

一般的にはあまり知られていませんが、ダイバーやサーファーにとっては当たり前のことで、どこかで台風が発生すると「そろそろだな」という感覚になります。

しかし、土用波は夏の土用の頃に起こりやすいと言われているだけで、お盆の時期だけに限定されているわけではありません。台風が起これば、前後数日間は波が高くなります。これは上陸しなくても起こる現象です。

ダイバーやサーファーは、天気予報よりも波の高さや風向きを常に気にしています。特に、海中散歩を楽しむダイビングでは、陸から海に風が吹いているのか海から陸に風が吹いているのかを気にします。陸から海の場合はしけにくいので、あまりうねりも起きないからです(接近している時はダメですが)。

台風が多い夏は海もしけやすいですが、遊泳禁止になっていなければ注意して遊ばせましょう。子どもを連れて行くなら、土用波の影響がなくても「子どもから目を離すな!」が基本ですね。泳げるからといって安心してはいけません。

お盆に起こりやすい?!離岸流説

お盆に起こりやすいというのは知りませんでした(笑)。いわゆるリップカレントというもので、起こりやすい海があります。「第九管区海上保安本部海洋情報部ホームページ」が分かりやすいのでリンクしておきますね!

参照離岸流とは?

海であればどこでも起こる可能性がありますが、海水浴場に限定するならば「遠浅の海」「人工の離岸堤や突堤がある海」などが挙げられます。

離岸流はいつでも起こり得るものなので、お盆だからといって避けることはありません。

たった一つ言えることは、流されたら無理に泳ごうとはしないことです。海水浴場には監視員がいるので、流されていると感じたらそのまま流されて手を振る合図をすれば見つけてもらえます。慌てると体力を消耗し、海水を飲み込んで溺れるので、無駄な抵抗はしないと覚えておきましょう。

我が家の場合、子どもからは離れないように気を付けます。浮き輪を必ず持参し、疲れたら使用してもらいます。「流されても泳がなくていいからね!」とも伝えてあります。

お盆になると急に増えるクラゲ説

これは親に散々言われていたことなので、子どもの頃は信じておりました(笑)。しかし、ダイバーとして一年中潜っていた立場からすると、お盆の時期にだけクラゲが増えるということはありません。

クラゲの成長期は春から夏にかけてなので、夏になると「クラゲが目立つな〜」という印象はあります。ただし、水族館のクラゲのようにウヨウヨと浮遊しているのは見たことがありません。ポツリポツリと目につくだけです。

日本でメジャーなのはミズクラゲで、触手に触れると痛がゆくなります。危険とされているアンドンクラゲとカツオノエボシは、余程のことがない限りはお目にかかりません。増殖しているとしたら、規制がかかるはずなので、お盆にクラゲが増えるから危険というほどのことではありません。

私は東伊豆をホームグラウンドとしており、伊豆大島や八丈島などにもよく行っていました。しかし、10年ほど通いつめていても、アンドンクラゲやカツオノエボシに出くわしたことがありません。いるとしたら、ガイドからのブリーフィング(海に入る前の状況説明)で注意されますが、お盆の時期に特別な注意を受けたこともありません。

そうは言っても、いつどこから流されてくるかは分かりませんので、海水浴ならラッシュガードで肌を守る対策を取ればいいのです。

ご先祖や水難事故者の霊説

個人的に、海には霊がいると思いますよ。しかし、これはお盆の時期だからいるというものでもないですよね?本当に馬鹿げた説だなと思います。

霊がいるとしたら、街中も山中も事故が多い道路にも、ありとあらゆる場所にいるはずです。霊がいるからおでかけはしませんか?それくらいのレベルのお話だと思います。

非常に霊感が強い人であれば無理して行く必要はありませんが、霊感もないのに「危ないから」と言っているのであれば諭してあげてください。「どこにも行けないよ!」と。

お盆以降の水温低下説

東北や日本海側は分かりませんが、少なくとも関東以南でお盆以降の水温低下が著しいというのは聞いたことがありません。

マリンスポーツをしている人ならば知っていると思いますが、海のベストシーズンは9月〜10月にかけてです。水温は1カ月遅れくらいでやってくるので、7月や8月よりも9月が一番安定しています。

海水浴シーズンは8月で終わってしまいますが、水温に関してはお盆より後の方が安定します。お盆後に夏休みが取れるのであれば無理してお盆に行く必要はないですが、その時期にしか取れないのであれば海に遊びに行ってもらいたいです。本当にもったいない!

お盆特有?!海流変化説

海流変化説に関しては、もはやお盆とは全く関係ありません。海流はいつでも変化します。

しかし、海水浴場ならそれほど心配をすることはありません。ほとんどの場合はロープで仕切ってありますよね?「ロープより向こう側は潮の流れが変わりやすいから行くな!」というサインでもあります。

ロープの内側でも何が起こるかは分かりませんが、海流が変化する確率は少ないです。ダイバーのように沖に出るならまだしも、子連れでそんなむちゃはしないでしょうし、あまり不安になる必要はありません。

「お盆に海は絶対ダメ?」のまとめ

ネット上にある危険説が、お盆だけのものではないことはお分かりいただけたと思います。

自然を相手にしているので、どんなに注意をしていても海での事故が避けられない場合もあります。しかし、ほとんどの場合は、人が自然の力を軽視し、自分の力を過信することによる事故です。

海から学べることもたくさんあるのだから、「たくさんの経験をさせてあげたい」と思うのであれば、少ないチャンスを使って遊びに行ってみてください。こうすることで、子どもがある程度の年齢になった時に、無茶な遊び方をしなくなります。

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