暮らしのヒント

一軒家とマンションでは、お盆の迎え方が異なります。夫の実家がマンションで、義父の新盆の時にどうすべきかと悩み、最終的に落ち着いた形をお伝えいたします。

「迎え火ができない時はどうするのか?」「読経(お経)はどうするのか?」「マンションでの精霊棚の飾り方」など、参考になれば幸いです。

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マンションでの新盆の迎え方

義母はあまり冠婚葬祭等の知識がないので、最初は何もしないと仰っていました。さすがにそれはお父様がかわいそうだということになり、夫婦で話し合って「マンションでもできる新盆の迎え方」を模索しました。

昔はどうだったのかは分かりませんが、現在はマンションにおいて迎え火をすることは難しいです。火災報知器の設置が義務化されており、ベランダ等で迎え火をすると反応しますし、火事に間違われる可能性が高いので、禁止にしているマンションも多いですよね?夫の実家で新盆を迎える際、念のために確認を取ったら禁止と言われました。

お墓参りと迎え火を一緒に

私の実家ではお墓参りに行ってから自宅で迎え火をするというスタイルだったので、まずはお墓参りに行くことを決定しました。

マンション住まいの方だとお墓でおがらを焚くこともあるようですが、義父のお墓は今時の屋内墓苑なのでできません。お参りの後に夫の実家に戻り、玄関に白ちょうちんとLEDの電池灯を灯しました。

マンションだとこのようなスタイルが主流になっており、白ちょうちんに電池灯を灯すことで迎え火の代わりにするのです。これなら火事の心配がほとんどなく、近隣の方から苦情が出るようなことはありませんね!

お坊さんにお話を伺ったのですが、お墓が遠くてお参りが難しい方は、白ちょうちんに電池等を灯すのみでも十分だということです。古い習慣が残っている地域とは違い、特に都市部のマンションでは簡素的な形だけで済ますことも多く、家族の気持ちがこもったお迎えであれば特に問題はないみたいですよ!

親戚や知人に知らせるのか?

親戚や知人をお招きするか否かは、故人とのお付き合いの程度や地域性・各家庭の考え方によります。義母の希望は「初盆を行うからには親戚をお呼びしたい」ということだったので、読経・会食の両方にお招きすることにしました。

通常は自宅にてお坊さんの読経をお願いするのですが、義母がマンションでは絶対にやりたくないとのことだったので、近くにあるお寺に相談をしてみました(菩提寺がないため)。お寺で執り行うことも可能ということだったので、義父のご兄弟・義母のご兄弟を招いてコンパクトに行いました。お布施は3万円でした。近くにお寺がないという方は、テレビでも度々取り上げられているお坊さん便を利用するといいでしょう。

※先祖代々のお墓があり、法要等をお願いするお寺のこと。

読経後はお寺の近くにあった木曽路で会食をしました。マンションの広さにもよりますが、一般的なマンションであれば多くの人は呼べないので、法事の食事をお任せできるお店で会食をするのが一番かと思います。

お盆にお経は絶対に必要なの?

新盆はもちろんのこと、お盆にはお坊さんを読んで読経してもらうのが一般的です。菩提寺があればそちらにお願いをし、なければ近くのお寺や葬儀の時にお世話になったお坊さんに連絡してみましょう。

我が家の場合は、葬儀の時にいらしたお坊さんがどこのお寺の方なのかが分からなかったので、近くのお寺に相談しました。お盆の入り(13日)にお願いをするなら、早めに連絡した方がいいですよ!

我が家は形として読経をお願いしましたが、マンションでお盆を迎えるとなると「お経は必要なの?」と疑問も湧きますよね?今後のことも兼ねて、新盆の際にお坊さんにお話を伺いました。

  • 菩提寺があれば、僧侶を自宅に呼んでお経をあげるのが一般的である。
  • 最近のお盆事情として、読経をお願いしない家庭が増えている。
  • 自分たちでお経をあげるだけでも良い。

檀家が少ないお寺さんだと「呼んでいただいた方が…」というニュアンスで言われると思いますが、絶対にお経をあげなければいけないという決まりはないそうです。要は、霊がお盆に帰ってきやすいように気持ちを込めましょうというもので、「お願いしない選択肢もありますよ」と遠回しにお話してくださいました。

マンションだとご近所にお経の声が響くので、義母のように絶対に嫌だと考える方も多いです。特に信仰もないのであれば、どのように新盆を迎えるかは遺族が最もやりやすい方法で行なうのがベストです。

ただし、親戚方の意見もあるので、故人に近い親戚に相談をした方が問題は起きません。我が家は、義父のご兄弟も「簡単でいいのでは?」という考えだったので、田舎で行われるような立派な新盆の迎え方は避けました。

会食後には返礼品をお渡ししました。お茶を飲む方にはお茶を、コーヒーを飲む方にはコーヒーを選びました。価格は3,000円です。

マンションで迎える新盆 精霊棚の飾り方

マンションで迎える新盆はそれほど大げさにはできませんがが、せめてもの思いで精霊棚(別名:盆棚)くらいは設けたいものですよね?

夫の実家には子どもの頃に使用したという折りたたみ式の小机があったので、白い布を掛けて簡易的な精霊棚を作りました。小机がなければ、収納ボックスやダンボールを机の代わりにし、白い布を掛けるだけで完成します。

仏壇があれば仏壇の前に設置し、ない場合はどこかちょうど良いスペースに配置します。白い布を掛けた小机の上に盆ござを敷き、新盆セットを飾りつけしていきます。

主な新盆セット
  • 盆ござ
  • まこも縄
  • 蓮の葉
  • 精霊箸
  • 牛馬(作り物でもなす・きゅうり・割り箸等で作ったものでも良い)
  • おがら
  • ちょうちん

仏壇がある場合は、ご本尊・位牌(いはい)・おりん・線香立て・過去帳なども精霊棚に移してセッティングします。周りにお供え菓子や果物などの日持ちするものや、精霊馬・精霊牛、花などを飾ります。花は基本的に和花を飾りますが、白系や淡色系の洋花を飾っても大丈夫です。宗派によって決まり事がある場合は、そちらに従ってください。

部屋に飾るちょうちんは、30センチほどの高さの小さなちょうちんを選びました。少し大きめの小机で精霊棚を作れば、一緒に置けるので場所を取りません。しまう時も場所を取らないので、本当に便利です。

マンションのような場所で制約がある場合の新盆は戸惑いもありますが、あまり難しくは考えずに、故人をお迎えするという気持ちを持つのが一番かなと思いました。

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