猛暑日が続くと、なんとなくエアコンの効きが悪いと感じることがありますよね?設定温度は下げているはずなのに室温は28度より下に下がらないと、暑さ耐性がない人にとってはつらい修行のような状態になってしまいます。
体温がこもりやすい高齢者や子どもは体調にも影響してくるので、効きが悪い時の大きな5つの原因と素人がやっても大丈夫な対策方法をまとめました。
エアコンの効きが悪い!原因は大きく分けて5つ
エアコンが古い
既に耐用年数を超えて使用している場合や、エアコンを酷使している場合は、エアコン内部の機械が古くなってしまっています。
どんなに設定温度を下げても送風状態にしかならないというのであれば、掃除をしてもガス交換をしても効きが良くなることはほぼありません。
あまりに古すぎる場合は、メーカーや電気屋さんに相談しても「新しいエアコンに変えてください」と言われるだけです。無理をして使用しても変化は訪れません。
冷媒の問題
冷房を入れて部屋が涼しくなるのは、室内機と室外機の冷媒ガスが循環することによって室内の熱を外に出してくれるからです。この冷媒ガスが漏れたり不足したりしている状態だと、熱が外に出ていかなくるために機能を十分には果たせなくなります(=エアコンの効きが悪くなる)。
新しいエアコンであれば不具合の可能性が高いので、交換してもらえる可能性が高いです。年数がたっている場合はガスの補充をするかエアコン自体を交換するかのどちらかになります。
いずれにしても、素人では判断ができないので、購入した電気屋またはメーカーに問い合わせてみましょう。
以前に住んでいたアパートのエアコンで「涼しくないなぁ」となったことがありました。我が家のエアコンではないので大家さんに伝えて電気屋さんに見てもらったところ、室外機の配管部分が凍っておりました。水滴ならガスに問題はないそうですが、凍っているとガス不足であると初めて知りました!ガスの補充をしてもらったら問題なく使えたので、早急に連絡することをおすすめします。
室外機の置かれている環境
- 直射日光が当たりやすい(日中が特に効きが悪い)
- 西日が当たりやすい(夕方以降の効きが悪い)
- 熱がこもりやすい材質の上にある(マンションやアパートはベランダの材質に左右される)
- 室外機の近くに物が置かれている
室外機は自分で移動させることはできませんが、環境を変えることは可能です。
部屋の条件による問題
- 南側に大きな窓がある部屋
- 西日が当たる部屋
- 最上階の部屋
- 電化製品が多い部屋
- ガスコンロのあるキッチン
一軒家にしろ、マンションにしろ、部屋の位置や窓の位置は変えられませんよね?保温性が高い造りだと熱がこもってしまい、どんなに冷やしても涼しくなりにくいのです。
基本的にエアコンは部屋の広さに合わせて設置するので、部屋によっては全く効かないということもあります。この場合は、実際の広さよりも広い範囲に適したエアコンに変えた方がいいでしょう。
掃除不足による問題
- エアコン本体のフィルターの汚れ
- 本体内部の汚れ
- 室外機のファンの汚れ
- ドレン管の汚れ
フィルター掃除くらいは誰でもやると思いますが、内部の掃除や室外機の掃除まではなかなかやりませんよね?特に、室外機は外のホコリやゴミや排ガスによる影響もあるので、耐用年数よりも早く劣化する可能性があります。また、ドレン管の汚れにより、送風状態になる可能性も考えられます。
ファンのホコリやゴミをはらうくらいは問題ありませんが、知識のない素人が分解して掃除をすると故障の原因になるので、室外機やエアコン内部の掃除に関してはプロにお任せしましょう。
エアコンの効きが悪い時に素人ができる対策方法
以上、5つの原因をお伝えしましたが、このなかで素人ができる対策はたったの2つです。
- 部屋の条件による問題
- 室外機の置かれている環境
部屋の条件を緩和するという対策
部屋自体は変えようがないので、熱がこもりにくい部屋になるように工夫をしましょう。とにかく断熱がおすすめです。
最もお金がかからない方法は、よしずやすだれを利用することです。窓の外側に取り付けるだけで、部屋に太陽の光が入ってくるのを防げます。「すだれはうちに合わないから使えない!」という方は、断熱カーテンを使ってシャットアウトする方法もあります。
腰窓であれば、ブラインドを取り付けるのもいいでしょう。特に、西日の当たる部屋は夜が蒸し風呂状態になるので、西日が直接入ってこないように遮るのが一番です。
金銭的に余裕がある方は、天井断熱・屋根断熱・省エネガラスへのリフォームを考えてみてはいかがでしょうか。
室外機の置かれている環境を変えるという対策
室外機が日の当たりやすい場所に置かれている場合や熱がこもりやすい材質の場合は、室外機や室外機の置かれている部分に直射日光が当たらないような環境作りをしましょう。
- 一軒家⇒よしずが大活躍!
- マンション⇒さおにすだれを垂らす、植木鉢を置く(室外機と地面に日が当たらないように工夫をする)
ワンクッションを置いて日陰を作ることで室外機が熱くなり過ぎるのを防げるので、本来の機能が正常に保たれやすくなります。ただし、室外機に触れないように気を付けてください。
参照家周りの節電対策室外機の近くに物が置かれていないかも確認してください。
室内の熱を外へ出すのが室外機の仕事なので、周りを物でおおわれていると排出しにくくなります。近くに植木鉢や段ボールなどがあると熱気を吸い込んでしまうため、室内は一向に涼しくなりません。
「エアコンの効きが悪い原因5つと素人でもできる対策方法」のまとめ
素人ができる対策方法が案外少ないことに驚きましたか?
インターネット上には分解して掃除する方法も載っていますが、それが原因で故障してしまう可能性が高いのでやめましょう。
余計なことをすると修理する人がお手上げになることも多く、かえって無駄な出費になる可能性が高まります。
酷暑時にエアコンが効かないのは、命に関わる問題でもあるので、素人の判断であれこれ手を出さないように気を付けてください。対策をしても変化がない場合は、メーカーや電気屋に相談するのが一番です。