暮らしのヒント

認知症により、買い物への執着が強く出る人がいます。食品は腐りやすいですし、高価なものだと借金にもなりかねないので、介護者としてはやめさせたいことの1つでもありますね!

一緒に買い物に行って見守りをするのが一番ですが、足腰が強かったりプライドが高かったりすると、誘っても嫌がります。不安によって買い物に行きたい気持ちが出る人もいるので、やめさせるのに一苦労している人も多いですよね?我が家も、義母の買い物には悩まされています。

認知症には段階があるので、症状の段階によってやめさせ方も工夫しなければいけません。実際に取り入れている方法や、やめさせる時期についてお伝えいたします。

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認知症家族の買い物をやめさせる方法

買い物をやめさせたい理由とは?

買い物をやめさせたい理由はたくさんあり、家族の心配は常に絶えませんよね?

  1. 金銭感覚が分からなくなっている。同じものを何個も買ってきたり、いらないものを買ってきたりする。
  2. 買い食いが多く、食事をしてくれない。または、食事も買い食いもして、食べすぎてしまう。
  3. 店員さんともめたり、万引したりする。出かけること自体が危ない。

これらの心配事を改善するために、段階に応じて対応をしていきましょう。

買い物をやめさせる方法

(1)(2)の場合、まだ「買うこと」の一連の作業が理解している証拠なので、分かっている間はさせてあげる方がいいですね。

食品や日用品の買い物をやめさせたいという意見も多いですが、できるだけ一緒に行って、見守りをしながら買い物をさせてあげた方がいいでしょう。無理にやめさせることで、認知症を急に進行させてしまう場合があります。

認知症が進むにつれて、“同じものを買ってしまう”“何度も買い物に行く”などの繰り返し行為が多くなります。その場合もまだ買い物できている範囲です。

食べ物の量はご飯で調節し、何を買ってきているかをきちんと把握しておくことが大切ですね。

また、1人で行かせる場合は、お金の管理をしなければいけません。徐々にやめさせるために、お金を多く持たせるのではなく、何を買いに行くのかを聞いて、足りる分だけ渡す方がいいですね。

目的のものと違うものを買ってきたとしても、“買いものをする”という目標が達成されると落ち着きます。

(3)の場合は、買い物という行為が理解できていない場合があります。心を鬼にしてでも、1人での買い物はやめさせなければいけません。何も対策を取らないでいると、買い物なのか万引なのかもわからずに物を持ち帰ってくるようになるでしょう。また、その行動を繰り返し行うこともあります。

認知症である本人がよく行くお店には、認知症患者である事を知らせておきましょう。何かあったら家族に連絡してもらえるように、連絡先を伝えておくのもいいですね。

地域によっては、徘徊(はいかい)での行方不明を防ぐための見守りネットワークがあるように、万引行為を防ぐネットワークも考えられています。お金を払うことが理解できていないのであれば、そのネットワークを利用するようにしましょう。

私の義母も、まだ買い物は続けています。決まった店でしか買い物ができないので、一部の店には認知症であることを知らせてあります。そして、なるべく暇な時間を作らないように、デイサービスやショートステイを使って買い物に行く時間を作らないようにしています。

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買い物をやめさせる認知症の時期

認知症の8割を占めるアルツハイマー型認知症の進み具合は、軽度・中等度・高度の3段階に分けられています。

では、どの段階から、買い物が難しくなるのでしょうか。どのように進行していくのか、症状の段階を考えていきましょう。

  1. 記憶障害
  2. 見当識障害(日にち)
  3. 実行機能障害
  4. 失語・失認・失行
  5. 尿失禁・便失禁・徘徊(はいかい)・見当識障害(場所)
  6. 見当識障害(人物)
  7. 運動機能障害

(1)の記憶障害は「軽度認知障害」で、年齢相応を超えたもの忘れが多くなった状態です。この段階では日常生活に支障はなく、認知症になり始めていることに気がつかない場合も多いでしょう。

(2)(3)は、認知症の初期でまだ軽度です。日常生活に必要な判断力が低下していき、仕事や日常の家事ができなくなります。

(4)(5)は、認知症の中等度にあたり、話が理解できなくなり、服の着替えなどの日常生活動作もできなくなっていきます。

(6)(7)は、認知症の高度な症状です。一番身近な家族が分からなくなったり、歩行ができなくなったりします。

買い物が難しくなるのは、(3)の実行機能障害が出始めた頃です。この頃には日常生活にも支障が出てくるので、それ以前から対策を練っておくといいでしょう。

軽度の状態でも買い物は難しいです。中等度の失語や失認などがみられるようになったら、1人での買い物は完全にやめられるようにしておきましょう。

ただし、段階を踏んで買い物をやめさせるには、日頃から症状を観察する必要があります。仕事があり、日中の状況を把握できないのであれば、ヘルパーさんを利用して介助をお願いするといいでしょう。

「認知症家族の買い物をやめさせたい」のまとめ

認知症家族の買い物をやめさせたいという気持ちは分かりますが、無理やり買い物をやめさせようとすると逆効果になり、認知症が進行してしまいます。気持ちを尊重しながら、慌てずに対応するようにしてみてください。

介護者が1人だけだと、毎回のように買い物に着いて行くことは難しいですよね!仕事や家事をすることができず、ストレスがたまる一方ですので、トラブルが起こる前にケアマネジャーさんやお店の人に相談してみましょう。

周りの人に理解をしてもらい、買い物に行く姿を見かけたら声をかけてもらったり、連絡をしてもらったりできる環境を作っておくことが大切です。

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