暮らしのヒント

認知症の家族を持つと、食への執着心に対して、「食べ過ぎだから!」と止めたくなることってありますよね?

義母が認知症と診断されてからは、空腹感や満腹感自体を忘れてしまったように見えます。3分前の事も忘れてしまうので、何度もご飯を食べようとしたり、ずっと食べなかったりすることも多々あります。

認知症は、何を食べたかを忘れてしまうのではなく、食べるという行為をすっかり忘れてしまう症状が出ます。

極端な食生活に家族は驚きを隠せませんが、我が家では食べ過ぎを防止するために行っている改善方法があります。認知症の初期には使える方法なので、ぜひ試してみてください。

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デイサービスを参考に!食以外の楽しみを提供する

デイサービスでは、お菓子作りのイベントなどもあり、作るまでの時間で食べ物への執着心をそらしているようです。まだ、夜の徘徊(はいかい)が少ないうちや、食べ物と食べ物じゃない物の違いが分かるうちは、他の事で気をそらすことができます。

家では、趣味や認知症体操、脳トレなどを一緒にやって、時間をやり過ごすのも一つの手でしょう。女性なら簡単な家事の手伝いをやってもらい、男性なら今までの仕事に関連するものをやってもらうのが効果的です。

何かやってもらう時は、指示を出すだけではなく、近くで見守りながら一緒に作業をしてください。今まで当たり前にできたことは、認知症になるとできなくなります。「どうすればいいの?」と聞かれることが多くなるので、「やっておいてね」と丸投げすることは避けましょう。

義母は、パンやお菓子をよく食べます。家にいると、何もすることがないので口寂しくなるようですね。自分の部屋の引き出しなどに隠し入れておくことも多いです。

これは、認知症初期によくある“食べ物がなくなるという不安感”の現れで、隠し入れておくだけで気が済んでしまうこともあります。

食べずに引き出しに入れたままということもあるので、必ずデイサービスに行っている間に、引き出しの中をチェックします。大量の腐りかけの菓子パンを処分したこともありました。

義母がよく食べているお菓子は、やわらかいものが多く、ロールケーキやどら焼きやキャラメルなどです。昔は部屋で勝手に食べることはなかったのですが、認知症になってから、よくコソコソと食べるようになりました。

お菓子を食べた日はご飯を食べる時間がずれますが、作っておけば必ず食べます。満腹感もすぐ忘れるので、食べられるのでしょうね。

我が家では、義母が疲れていないようであれば、簡単な家事のお手伝いをしてもらっています。自分の役割があるため、お菓子以外に集中してもらえると気が楽です。

気分によってはやってもらえないこともあります。お菓子に執着してしまっている日もありますが、食事の時間には必ず料理を準備します。食後の薬をきちんと飲ませるためなので、残しても量は気にしていません。

認知症は治らない病気です。少しでも今の状態を維持できるように、薬を飲み続けなければいけません。お菓子を食べることは、一時的に食べ物への執着から気をそらすことができるので、無理に止めていませんが、必ず様子を見るようにしています。

食べすぎていないか、隠し持っているお菓子の賞味期限は切れていないかなど把握しておくことも必要です。

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自然の流れに任せるのもあり

義母は、一度気になると食べ物に対する執着心もすごく、食事の時間を待つことはできません。また、買ってきたものを、隠し持っていることもあります。

一度「食べたい!」と思ってしまうと、食欲が止まりません。「さっき食べたよ」と言ってしまうと怒ったり、泣いたりしてしまいます。

食事の時間じゃない時は、満腹にならない程度のお菓子でごまかしたりもします。「もう少しでできるから待っててね」と言ってお茶だけ出す時もあります。

とにかく、違うことを話して食事から気をそらすことで回避していますが、10分程度しか持ちません。すぐに食べたいという意思表示が現れ、食事の時間までこれのくり返しです。

逆に満腹感がある時は、全く食べ物に執着せず、食べ物もどうでもよくなってしまいます。食べる量も少なく、余ったものもすぐに片付けようとします。

食器棚と冷蔵庫の区別ができなくて、余り物の食事を食器棚にしまう癖もあります。食器棚を開けて食べかけのものが入っていた時は、びっくりして笑ってしまいました。

そこで、「どうしてこんなことしたの?」と、追求することはしません。義母は片付けたことを覚えていないので、身に覚えのないことを聞かれても、不安になってしまうだけだからです。

しかし、このような行動が続くと私も疲れてしまいます。「こんなことがあった」と夫に説明しても、あまり真剣に聞いてくれません。

そこで考え出したのが、細かい記録を取ることです。医師や市役所の健康診断では、1カ月前の様子を参考にします。ケアマネジャーさんのアドバイスもあり、メモや写真を撮り、気になることは記録を取ることにしました。

介護をしている方は、毎日いろいろなことがあり、話したいことばかりです。正しい様子を伝えるためにも、記録を取る癖をつけておいた方がいいでしょう。

「認知症の食べ過ぎや食べ物への執着心を回避する方法」のまとめ

“物”はもちろんの事、自分が行った“行動”も忘れてしまうのが認知症の症状です。不安な毎日のなかで、食に興味が注がれるのはごく自然の事なのでしょう。

食べ物に対しての執着心は、「自分がいろいろなことを忘れてしまう」という不安から強くなってくるように見受けられます。「生きるためには食べていかなければならない」という本能のようなものでもあります。

他のことで回避できる状態であれば、その人にあった役割を与えてみると、食以外に集中して執着しにくくなりますよ。最初はうまくいかなくても、根気強く関わってみてください。調子がいい時と悪い時で、どのように接していいのかのさじ加減も分かるようになります。

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