暮らしのヒント

家族が認知症になると、関わり方に戸惑いを感じる日々が続いていきます。

私の義母は、認知症と診断されて要介護1になりました。家族が気付いた時には、もう進行している場合が多いです。そして、若ければ若いほど早く進行していきます。義母は81歳ですが、思った以上に進行していきました。

病気だと理解していても、上手に関われずに悩む方は多いですよね?初めてで何も分からなかった私が、たくさんの方たちのサポートによって学んだ認知症患者との関わり方を、実体験を含めてお伝えいたします。

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認知症の家族とどう向き合うか?

認知症の症状は「赤ちゃんに返ったようだ」と言われますが、関わり方は赤ちゃんよりもデリケートです。大人としてのプライドがあるため、本人は「自分はしっかりしている」と思っています。

赤ちゃんのように優しく接したとしても、自分の記憶の中でつじつまの合わないことがあったり、自分の思い通りにならなかったりすると、相手のせいだと思ってしまうのです。

第三者からこの状況を「家族のせいだ」と思われてしまうと、介護のしようもありません。本人とは上手な距離を取りながら向き合うことが重要です。

間違いを否定しない

基本中の基本ですが、相手は自分たちよりも長く生きてきた方で、敬うべき存在でもあります。間違った言動は日に日に増えていきますが、頭ごなしに否定されたらプライドが傷つけられてしまいます。

新しい情報がどんどん発信される時代で、私たちもついていけないことってありますよね?常識だと思っていたことが非常識になるのも早い!そんなことを、頭ごなしに若い世代から否定されるとムッとしてしまうことはあると思います。

認知症の患者は、そのペースには全くついていけません。本人が正しいと思っていることを否定してしまえば、混乱を招いてしまうだけです。

言動が間違っていても、まずは受け入れる!初期の頃は本当に難しいですが、命に危険が及ぶような状況を除いては、肯定的であるように努めましょう。

話は必ず傾聴する

これは子育てに通じるものがあるかもしれません。

自分の用事があったり、仕事で疲れていたりすると、相手が話していることを聞き流してしまうことってありますよね?しかし、認知症患者には絶対にタブーです。

義母は、不安になると自虐的な言動が増え、財布をなくすという特徴があります。こちら側からすれば同じことの繰り返しですが、本人にとっては初めて起こった危機的状況です。

適当に聞き流してしまうと、不安はどんどん増殖していくので、しっかりと話を聞く態度を示しましょう。不安な時に話を聞いてもらえないのは、元気な人であってもつらいことですよね?認知症だともっと敏感に感じ取るので、目を見てゆっくりと話を聞いてあげてください。

話をする時はゆっくりと聞き取りやすい声で

年齢にもよりますが、加齢とともに耳は聞こえにくくなります。ごにょごにょした物言いだったり、早口だったりすると、聞き取れずに不安をあおってしまいます。

認知症患者は、何度も同じことを聞いてくるなんてことはしょっちゅうです。「さっき言ったでしょ」「この間教えたでしょ」などとは言ってはいけません。子どもに言葉を教える時のように、何度でも繰り返して、分かりやすく話しましょう。

時間と心に余裕がある時は共同作業を

認知症とはいえ、昔からの習慣や趣味などは変わりません。

毎日じゃなくてもいいので、時間と心に余裕がある時は、一緒に何かをする時間を設けるといいでしょう。

庭いじりが好きな方であれば一緒にお花のお世話をしたり、スポーツが好きな方であれば教えてもらったり、料理が好きな方であれば一緒に作ったりと、一緒にできることはたくさんあります。

意欲を失っている場合には、昔の写真を眺めながら、昔話をするのもいいでしょう。

忘れていることもたくさんありますが、一緒に作業をすることで教わることも多いので、脳の活性化のためにもこれは取り入れてみてください。

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家族だけでは大変!デリケートな認知症患者との関わり方

認知症という病気との関わり方は、本人と家族だけではうまくいきません。必ず第三者の協力が必要です。

私は、スムーズな介護をするために、第三者に認知症の義母を理解してもらう事から始めました。情報をオープンにすることで、自然と周りから情報が集まり、協力してくれる人が多くなりました。

最近では、認知症患者への理解も深まっているので、関わり方を知っている人も増えています。初期の段階は特に、介護する側も情報が足りないので、必ず第三者に協力を求めましょう。

ご近所さんという強い味方

第三者といっても、範囲は広いですよね!協力してくれそうな親戚に伝えるのはもちろんですが、何よりも助けになるのはご近所さんです。

我が家の場合は、認知症になったのが義母ですので、地域の方たちとの関わりがあります。主たる介護は家族が行いますが、地域の目も絶対に必要です。

家庭内のことは隠したい方もいると思いますが、家族だけでは限界があるので、今の状況を話しておきましょう。

今のところ、我が家ではないのですが、よく聞く話だとご近所さんに家族の悪口を言いふらすなんてことがあります。知らない人が聞けば、本当に家族が悪い人たちになってしまうので、敵を作ってしまうようなものです。

親しいご近所さんにはできるだけ状況を把握してもらい、自分たちがストレスをためないようにクッション代わりになってもらいましょう。自分たちだけではなく、地域の力を借りて介護をすると、本人にとっても家族にとってもいい環境が作られます。

専門家の客観的なサポート

ケアマネジャーを初めとするさまざまな専門家たちが関わることで、認知症である本人も社会とのつながりができます。

福祉や医療の専門家は、客観的にサポートしてくださるので、認知症である義母のことも温かい目で見てくださいます。家族だと感情的になってしまうことも、しっかりと受け止めながら、介護者の味方にもなってくれるので大いに利用するべきです。

まだ何も利用したことがない方は、地域にある『地域包括支援センター』をぜひ利用してください。どこにあるか分からない方は、役所に相談してみるといいですよ!

関連記事イライラで悩む前に関係各所へ相談

認知症患者を抱える家庭の家族内ストレス

我が家は主介護者が私です。夫も通院の協力はしてくれますが、介護に関しては私と温度差があります。同じ家族でも温度差があると、ストレスがたまるだけで、よい介護環境とは言えません。

夫は、私が義母についての話を聞いてほしいのに、きちんと聞いてくれないことが多いです。しかし、日中の義母の姿を見ていない事や、「自分の母親がまさか!」という気持ちがあるのも否めません。

さらに、義母の私に対する日中の態度と、夫(息子)の前での態度は全く違います。私が一生懸命相談したところで、信じてくれないのも当たり前なのです。

その意見の食い違いで、家族内でストレスがたまることが多く、介護がうまく進まないことも多くあります。これは、第三者に理解を求めるより難しいことです。

義母の日中の姿は、ケアマネジャーさんやご近所さん、デイサービスなどの施設の方が把握してくれています。私の言っていることを理解してくれているので、義母ともぎくしゃくせずに関われています。何かあった時には相談所や病院などもすぐに提案してくれるので、主介護者には心の支えが必要です。

家族が理解してくれなくても、協力してくれる人はたくさんいます。家族が理解してくれるのは後からでもいいので、自分のストレスが溜まりすぎないように、情報収集をして行動していきましょう。

本人との関わり方を考えるのが重要なのはもちろんですが、できるだけフラットな気持ちで接する状況を作り出すのも重要なポイントです。

「手ごたえありの認知症家族との関わり方」のまとめ

認知症といってもタイプはさまざまなので、関わり方はとても難しいかもしれません。でも、細かいところにサインが出ていることに気が付くと、だんだんと楽になっていきますよ。

家族の症状が悪くなっていくのを見ていくのはとってもつらいことです。育児のように「育っていく」なら頑張れますが、認知症はそうではありません。

少しでも家族みんながストレスをためずに、どう介護できるかが大切です。そこでも、感情的にならず、たくさんの情報を得てから話し合うと良いでしょう。

介護環境をできるだけ良くすることで、認知症の家族との関わり方にも余裕が出てきます。うまくいかないことがあっても落ち込まず、次に生かすくらいの気持ちで介護をしていきましょう!

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