暮らしのヒント

家族が認知症と診断されて、在宅介護と施設介護を迷っている方は多いですよね?我が家には認知症の義母がおり、現在は在宅介護をしております。

要介護1ではありますが、それはそれは大変な日々!施設にお願いしたいと思うこともありますが、在宅介護ならではのメリットもあるので、今のところは保留です。

リアルタイムで介護をしている私が感じる、認知症の在宅介護におけるメリットとデメリットをご紹介します。家族が認知症と診断されたばかりの方への参考になれば幸いです。

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認知症の家族を在宅介護するデメリット

まずは、マイナスなイメージが強いデメリットからお伝えします。

介護者の視点からみるデメリット
  • 家族だけで介護することの限界
  • 介護保険の限界
  • 仕事への影響

他にもありますが、大きなデメリットは以上の3つです。

家族だけで介護することの限界は、どこの家庭でも起こりうるものだと思います。私はまだ40代ですので、体力的にはまだ余裕はありますが、精神的には全く余裕がありません。

義母は家族へのストーキングがひどく、悪口や暴言も多いため、夫も私も精神的に参ることがあります。私は仕事を辞めて介護をする覚悟をしたものの、デイサービスや地域密着型サービスで義母と離れる時間がなければ、精神的な病に陥ってしまうのではないかと思うくらい追い込まれる時があります。

もし、自分自身が60代や70代で、認知症の親を在宅で介護することになれば、限界を超えて何をするか分からないと思います。

介護保険の限界も感じますね。保険が使えるのは、あくまでも介護に関係するものに限定されます。

認知症だと物を壊したり家を出ようとしたり、想定外のことが起こります。対策のためにいろいろな出費がありますが、介護保険は適用されません。ひとつひとつは小さい金額だとしても、それなりに出費があるので厳しい毎日です。

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仕事への影響も大きいです。義母が認知症と診断されたため、私は思い切って仕事を辞めました。辞めないと、介護することは不可能だと思ったからです。

我が家には子どもが3人おり、高校生と中学生にはまだ受験が残っています。大学生の息子が就職すれば少しは楽になりますが、まだまだ学費にお金がかかります。夫の収入だけでも生活はできますが、金銭的な負担は消えないため、先が見えないのはつらいです。

在宅で仕事をするようになったものの、今のところは大きな収入になっていないので、いろいろと切り詰めなければなりません。我が家のような子育てにお金のかかる家庭であったり、独身者であったりすると、仕事に制限がかかることは今後の人生にも支障を来してしまいます。

被介護者の視点からみるデメリット
  • 運動不足
  • 仕事がないことのイライラ
  • 家族とのギャップ

義母は内向的なタイプで、家にいることが多かった人です。その代わり、家事は一生懸命にこなしてきた人なので、掃除・洗濯・買い物などで体を動かすことはそれなりにしていました。

ところが、認知症になってからは、できないことに苛立ちを覚えるようになり、家事に興味を示さなくなりました。部屋に引きこもる時間も増えて、運動不足が顕著になりました。今まではあまり食べなかったお菓子をよく食べるようになったため、体重も徐々に増えております。

在宅だと、施設のように細かいスケジュールを組むことはないので、介護者が積極的に何かを促さない限りは運動不足が加速します。

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義母が認知症になる前は、しっかりとしたタイムスケジュールで家事をこなしておりました。でも、できないことや分からないことが多くなり、家事(仕事)をするという概念もなくなってしまいました。

ところが、頭の片隅には何かが残っているのでしょうね。手持ち無沙汰であることは見て取れます。自分がやるべき仕事がないため、イライラしたり自虐的な発言を繰り返したりが多くなっています。

人は何かしら仕事がないとつらいものがあるのでしょうね。私の心に余裕があれば、できそうなことはお願いしています。

外で働いていた方だと、出かけたまま帰ってこれないようなこともあるそうです。本人にとってはそれが仕事の一部なのでしょうけれど、介護者から見ると徘徊(はいかい)になってしまうので、線引が難しいところです。

家族は義母のことを認知症であると認識していますが、本人はそう思っておりません。自分の言動をおかしいと感じないので、家族の方がおかしくなったと思い込んでいます。

家族とのギャップに戸惑いを隠せないため、暴言や暴力に変わってしまうことがあります。プロの介護者であれば上手にアプローチするのでしょうけれど、家族には感情もあるためになかなかうまくいきません。

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認知症の家族を在宅介護するメリット

正直なところ、私が義母の介護をしていて、在宅介護でのメリットを感じることは少ないです。無理やりにでも挙げるとしたら、以下のような点が挙げられます。

介護者の視点からみるメリット
  • 金銭的な面
  • 人への暴力がほとんどない

施設に入所となれば、費用が高額になります。在宅でもそれなりに費用はかかりますが、サービスを利用しても月額は3万円前後で収まっています。

義母の場合、認知症があるというだけで、生活に関しては自立しているため、金銭的な面ではだいぶ安い方だと思います。病状によっては、家のリフォームが必要であったり、介護用品の導入が必要だったりするので、3万円では難しい場合もあるでしょう。

しかし、施設への負担に比べると断然に安いです。例え、仕事を辞めなければいけない状況であっても、多少の貯金があれば生活はしていけるでしょう。

義母は、週に4回のデイサービスに通っています。自らが進んで通っているわけではないので、他の利用者さんや職員さんに暴力を奮ってしまうことがあります。ところが、今のところは家族に対しての直接的な暴力は見られません。

やはり、家だと安心するのでしょう。在宅で介護する方が、比較的穏やかな状態を保てるのかなと感じています。元の性格にもよるので、こればかりは一概にメリットとは言えませんが…。

被介護者の視点からみるメリット
  • 安心できる場所
  • 家族だから遠慮が必要ない

義母の心が一定であることは少ないですが、住み慣れた我が家なので、安心できる場所であることがよく分かります。家族だから甘えられるということも、態度を見ていれば理解できます。

デイサービスやショートステイに行くと、反動でストーキングや暴言などがひどくなります。行っている最中は、緊張と不安でいっぱいなのだろうなと思います。

義母は、ズケズケと言葉を発するタイプではありませんでしたが、認知症を発症してからは言葉を出すようになりました。他人だと遠慮して言えないことも、家族に対しては遠慮が必要ないため、自虐的な言葉や暴言を遠慮なしに言っています。

施設に入所すれば、職員に対しても、他の入所者に対しても、遠慮して生活しなければいけませんよね?本人にとっては苦痛でしかないので、自宅にいられることは大きなメリットだと言えます。

もちろん、その分のストレスは家族にかかってきますが、心の安定を図るという意味ではいいことなのかもしれません。

「認知症の在宅介護におけるメリットとデメリット」のまとめ

日々の在宅介護から感じるメリットとデメリットを語ってきましたが、認知症の症状が進めばもっと大変になることは目に見えています。

認知症の在宅介護には終わりが見えないので、金銭的に余裕がなくても、最初から施設介護を選ぶ方法もあります。

現時点で在宅がいいと思うのであれば、在宅介護を選んでみてください。ケアマネジャーに相談すれば、ヘルパーさんを上手に利用しながら在宅を続けることだってできますよ!でも、決して無理はしないようにしましょうね、お互いに。

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