暮らしのヒント

認知症の家族を在宅介護する上で、どうしても利用せざるを得ないのがデイサービスです。利用するかしないかは、介護者と被介護者の状態にもよりますが、介護者目線で言うならば、使わないと精神的に参ります。

我が家には認知症の義母がおり、週に4回のデイサービスを利用しています。なくてはならないサービスですが、メリットとデメリットがあるので紹介します。これから導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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認知症のデイサービスにおけるデメリット

介護者の視点からみるデメリット
  • 施設での様子が分からない
  • 不穏な状態の日は帰宅後に家族に当たる
  • 施設内で起きるトラブルに気が休まらない

施設の職員さんとは、送迎の時にサラッとお話をするだけです。朝は今日の体調を伝え、帰りは施設での様子を教えてもらうのですが、細かいことまでは分かりません。

しょっちゅうではありませんが、他の利用者さんや職員さんとのコミュニケーションがうまくいかず、義母が暴れてしまうことがあります。トラブルに関しては詳細を教えてもらえるのですが、特に何もない日は「穏やかに過ごされてましたよ」と報告があるだけです。

ありがたいサービスなので文句は言えませんが、もう少し細かい状態を把握できると、「家での介護のプラスになるのに…」と思うことがあります。

職員さんのお話しだと、義母はそれほど手のかからない利用者だそうです。しかし、感情というものがあるので、デイサービスで気に入らないことがある日も当然あります。

不穏な状態の日というのは、朝から顔がこわばっているのでなんとなく覚悟はできていますが、デイサービスから帰ってくると暴言や家族へのストーキングがひどくなります。

今のところ、家族への暴力は見られませんが、暴言・ストーキング・物を投げつけるなどの行為がひどくて、発狂しそうになる時があります。

施設にはいろいろな利用者さんがいます。同じ認知症でも、症状が全く違います。穏やかな人もいれば、トラブルを頻繁に起こす人もいるため、元の性格が穏やかな義母はストレスがたまってトラブルを起こすことがあります。

以前も、施設内で硝子戸を割ってしまったことがあり、弁償するかしないかというところまでいきました。

しつこい利用者さんに、手を出してしまったこともあります。今のところは大怪我をさせるような事態には至っていませんが、気が休まる時はありません。

被介護者の視点からみるデメリット
  • 施設に行く意味が理解できない
  • 合わない人がいてストレスになる
  • 追い出された感覚になる

義母にとって楽しいこともあるようですが、朝は行く理由を必ず聞いてきます。施設に行ってからも、しばらくは「どうして、私がこんな所にいなければいけないの?」と言っているそうです。

本人は認知症であることは理解していませんし、生活には支障がないため、常に混乱をしております。

見ているこちらもつらくなる時がありますが、その日の予定を説明してあげると落ち着くこともあるので、気長に関わるようにしています。

人付き合いをする上では、気の合う合わないというのは避けられないことですよね?しかし、そういうことすら受け入れられなくなるのが認知症です。

相手も認知症ですから、変な執着を持たれたり、攻撃の対象にされてしまったりすると、当たり前ですが義母もストレスになります。

抱えたストレスは、元気な人であれば愚痴の一つでも言えば楽になれますが、愚痴を言うこともできないので行動となって表れてしまいます。

喜んで出かけることもたまにありますが、毎日の行動が理解できていないので、家から追い出された感覚に陥るようです。

家族から見れば、毎日の日課としてのデイサービスと捉えられますが、義母には初めてのことが毎日起こっているような感じなのでしょうね。「どこに連れて行かれるの?」といった表情をするので、心が痛くなる時があります。

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認知症のデイサービスにおけるメリット

介護者の視点からみるメリット
  • 介護から離れられる
  • 自分のペースで家事を進められる
  • 認知症の進行を抑えてもらえる

家事が進まないこと、自分の時間がないことが、在宅介護でのストレスにつながっていました。少しの時間だけでも、介護から離れることで、介護に対しての余裕が生まれました。

気持ちがリセットされるので、義母が帰ってくる頃には、笑顔で「お帰り」と言えるようになりました。デイサービスがなければ、夫や子どもたちに不満をぶつけるばかりで、家庭内に不協和音が響いてしまいます。

デイサービスを利用していなかった頃は、自分のペースで家事ができませんでした。

部屋をいじられたくない義母がデイサービスに出かけているうちに、義母の部屋を掃除したり、隠し持っている洗濯物を洗濯したりできるようになったのは大きな進歩です。

義母が認知症になる前はできていた細かい雑用も、デイサービスを利用するようになってからはできるようになりました。

デイサービスでは、脳トレや体操といった簡単なリハビリをやってくれます。家にいるとボーッとしてしまい、私が誘ってもなかなかやってもらえなのですが、施設だとスムーズにやってもらえるのでありがたいです。

認知症の進行を抑えるのに、どれだけの効力があるかは不明ですが、何もせずに1日を過ごすよりはいいのではないかと感じています。表情も豊かになるので、いい傾向だと信じています。

被介護者の視点からみるメリット
  • 入浴ができる
  • 脳や運動機能の活性化をしてもらえる
  • おしゃべりができる

お風呂が嫌いな人ではありませんでしたが、認知症になってからはなぜか家では入りたがらない日が多くなりました。デイサービスでは、職員の方が上手に誘導してくれるため、今のところは拒否することなく入浴をして帰ってきます。

家でも入ってもらいたいところですが、拒否をする日は無理強いはしていません。以前はそのことでイライラする事もありましたが、デイサービスでお願いすることで、こちらの気も楽になりました。

義母も、大きなお風呂に入れる方が気持ちがいいようで、入浴後は機嫌がいいと伺っています。朝の調子がイマイチだと思う日は、「今日は温泉の日です」というとスムーズにデイサービスに出かけることもあります。

デイサービスでは、簡単な塗り絵をしたり、計算プリントをしたり、歌を歌ったり、工作をしたりと忙しく過ごしています。運動不足にならないように、無理のない体操なども行っているので、転倒防止対策にもなります。

季節ごとの行事もあるので、義母にとってもそれなりに刺激になっているみたいです。子どものように「今日は○○したよ」といった報告はありませんが、楽しかった日はニコニコしているので、しっかりと理解はできているのでしょう。

義母にとって一番の楽しみは、施設のスタッフさんや他の利用者さんとのおしゃべりのようですね。行くまでは大変ですが、施設に到着するとそれなりに人付き合いはできていると伺っています。

本人はあまりメリットだと思っていませんが、お迎えの際にバスの中で他の方とお話しているのを見ると、「今日は楽しかったのかな?」と思える日もあります。

認知症になると、社会との隔たりができてしまうので、多少の拒否があっても通ってもらうのはいいことなのだと感じています。

「認知症のデイサービスにおけるメリットとデメリット」のまとめ

家族が認知症になったら、デイサービスは大いに利用した方がお互いのためになります。

義母のように内向的だったり、プライドが高い人だったりすると拒否は強いかもしれませんが、試しにでも利用してみる価値はありますよ!

家にこもっていると、認知症の症状が加速するので、ケアマネジャーさんと相談して組み込んでもらってください。

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