暮らしのヒント

「お風呂に入るのが嫌だ」という認知症患者は多くいます。在宅介護をしていると、「そろそろ入ってくれないかな?」とイライラしてしまうこともありますよね?でも、家族に対するプライドや恥ずかしさ、面倒くささからお風呂に入るのを嫌がるので、こちらの気持ちを押し付けても伝わりません。

私の義母も、認知症になってからはほとんど家のお風呂に入らなくなってしまいました。こっちがイライラしても仕方がありません!在宅介護をするなら知っておくと便利なアイディアがあるので、ぜひ取り入れてみてください。

スポンサーリンク

認知症の家族がどうしてお風呂に入らないのかを考える

まず、認知症患者の気持ちを考えてみましょう。

  • 風呂の入り方がわからなくなってしまった
  • 介護されたくない
  • 着替えが面倒になってしまった

自分の気持ちを素直に伝えられないこともあり、お風呂に入らない理由ははっきりとはしないかもしれません。しかし、ほとんどの理由がこの3つに当てはまります。決して、お風呂が嫌いなわけではないのです。

生きる気力をなくしてうつに近い状態の時もあり、常識や衛生面で一般とはかけ離れているという認識もなくなります。

義母の場合、洗濯物に下着を出すことが恥ずかしく、いまだに下着だけは手洗いをしています。最初の頃はお風呂場で洗っていましたが、寒い時期に裸のままで下着を手洗いするのが嫌になったようで、いつの間にか洗面所で洗うようになりました。お風呂に入る目的がなくなり、入浴自体を避けるようになったのです。

冬に入ってから始まった入浴拒否は、「1日ぐらいいいや」とか「汗をかいてないから今日はやめておく」などの理由が多く、次第に何かと理由を付けて入ろうとしなくなりました。入らない日が多くなると、お風呂場の様子・蛇口やシャワーの使い方・温度調整など、お風呂のシステムを使えなくなっていったのです。

お風呂の入り方がわからなくなり始めた当初は、家族に使い方を聞いていたのですが、聞いても理解ができず、手助けをしようとすると嫌がりました。入浴介護されるのも嫌がり、聞くことも面倒になってしまい、入らないことが「楽」と考えるようになったようです。

お風呂に入らなくても命に別条はありませんが、家族としては衛生面が気になります。少しでもきれいに保つために、私がやっている方法は次の5つです。

お風呂に入りたくなる工夫をしてみよう!

家族としてできることとできないことがあるので、福祉サービスも大いに利用してください。

入浴剤を楽しむ

温泉の気分を味わうことを認識させると喜んで入ることがあります。お風呂が面倒だと思い始めた時には有効で、お風呂が楽しいものであると感じさせてあげましょう。

義母がお風呂を嫌がり始めた時は、この方法を頻繁に使っていました。家のお風呂をゆず湯にしたり、スーパー銭湯に連れていったりすることもありましたが、その時はとてもうれしそうに入っていました。

部分的に洗うようにすすめる

「お風呂」というキーワードを使わずに、「足が汚れてるから、シャワーで足だけ洗いましょう」というように誘ってみてください。服を脱がずにシャワーで部分洗いをすることで、お風呂に入るという認識ではなくなります。

1日くらいの拒否だったら、体の部分洗いだけでも十分です。義母は、少しスッキリすると「ついでにお風呂に入る」と言って入ってくれることもあります。機嫌が良さそうな時に誘ってみてください。

タオルで拭くようにすすめる

2,3日くらいお風呂に入ってもらえない時は、温かいぬれタオルで自分の体を拭いてもらうようにしましょう。

自分で拭くことで、清潔感に対する意識が高まります。タオルに汚れがついたりしたら、「お風呂の方がスッキリするよ」とすすめてみましょう。ただし、無理強いをする必要はありません。

福祉センターの入浴サービスを使う

地域の福祉センターには、お風呂を併設しているところがあります。地域で暮らしている人なら、60歳以上の高齢者とその介護者が利用できる施設なので、使わない手はありません。

センターによって、入浴料や入浴時間が決められていたり、おむつを使用している人は入れなかったりとルールが異なるので、きちんとリサーチしておくとよいでしょう。

デイサービスで入れてもらう

デイサービスでは、適切な方法で入浴ができるように見守り介護をしてくれます。デイサービスなら安全に入れるように設備も整っていますし、拒否をしていても他の利用者から誘われて一緒に入るという相乗効果も期待できます。

認知症患者がお風呂を嫌がると、入浴させることはとても難しいですよね!しかし、1,2日でも入らなかっただけで、体臭がきつくなることもあります。本人は臭いには気が付かず、臭いのことを伝えても逆に怒らせてしまうので、こちらが感情的になると意固地になってお風呂には入ってくれません。

デイサービスで入浴できるのであれば、必ず週に数回はお風呂に入る事になるので、家で拒否が強くても無理に入ってもらう必要がなくなります。

スポンサーリンク

ベストなのはデイサービスでのお風呂!

5つの対策のなかでベストなのは、デイサービスでの入浴です。デイサービスを嫌がっている人でも、銭湯に行くという感覚で通ってくれます(職員談)。

義母は週に4日もデイサービスを利用しているので、2日に1回くらいのペースでお風呂に入れるようになりました。優しい職員の声掛けや見守り、他の利用者さんも入っている安心感から、義母も恐怖心を抱くことなく入れるようです。転倒や浴槽で溺れるような危険性が軽減されるので、家族としても安心して任せられます。

家のお風呂だと、家族が一声かけただけで態度が変わってしまったり、被害妄想をしたりで、入浴してもらうことが難しくなっていきます。デイサービスなら拒否をしていても上手に誘導してもらえるので、入浴介助サービスが加算してあるかどうか確認してみてください。

あまりにも拒否が強い時は入浴ができないので、家での入浴の様子やお風呂に入ってもらえない時の様子をしっかりと伝えるとよいでしょう。職員さんたちは、あの手この手で入浴できる環境を作ってくれます。義母は、通い始めた頃は拒否をしていましたが、仲の良い利用者さんができてからは必ず入るようになりました。

デイサービスでの入浴の様子も聞き、家で入ってもらうための声掛けもいろいろと変えていくといいですよ!少しでも清潔を保てるように、こちらも作戦を立てる必要があります。

「認知症の家族がお風呂に入らない時の対策5つ」のまとめ

認知症の家族がお風呂に入らなくなったら、介護者だけで入浴をさせようと思わないのが、長い介護を続けていく時のコツです。

お風呂は1週間単位で考え、デイサービスやショートステイなどを取り入れながら、週に何度か入ってもらうというスタンスで構えましょう。

お風呂を嫌がっている人でも、実際に入るとニコニコして出てきます。家のお風呂を改築できる環境であれば、ケアマネジャーさんと相談してリフォームするのもいいですね!

スポンサーリンク

この記事を書いた人

K
K